旅の記録

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台湾旅行2日目② 國立故宮博物院

台湾旅行2日目は午前7時半頃にホテルを出て、まずは國立故宮博物院へと向かいました。故宮博物院の開館時刻は午前8時30分なので、ちょうど開館時刻に合わせて到着することができそうです。故宮博物院といえば台湾屈指の観光スポットのため、少しでも混雑を避けようというのが狙いでした。

 

士林駅経由で國立故宮博物院

台北中心部から故宮博物院への行き方は様々ありますが、今回はまず台北駅から士林駅まで行き、そこから博物院行きのバスへ乗り換えるルートで行きました。(台北駅から直接出ているバスもあるようです。)

 

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台北駅に到着しました。ここから昨日も利用したMRT淡水信義線に乗って、6駅先の士林駅へ向かいます。


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士林駅に到着です。ちなみに「士林」というワードからは台湾最大の夜市である「士林夜市」が連想されますが、士林夜市の最寄り駅は士林駅ではなく、お隣の剣潭(ケンタン)駅という駅になります。

 

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最初何も考えずに士林駅を南口から出たら、故宮博物院への案内が特になくて若干焦りました。しかし反対側の北口へ行ってみると、このような博物院行きのバス停への分かりやすい案内があり助かりました。バス停は士林駅から若干離れているのですが、これなら迷うことなく行くことができます。

 

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バス停は、士林駅北側を通る中正路という大通りを少し右に曲がった所にあります。このバス停には明らかに観光客っぽい人たちが一杯たむろしているので、見逃すことはないです。

 

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バス停で待つこと10分弱、そしてバスに揺られることおよそ10分で、國立故宮博物院に到着しました。この時の時刻は8時28分。完全に予定どおりの到着でした。

さて、さっそく中へ入ろうとしますが、故宮博物院は本館だけでなく敷地面積全体が広大なため、昨日の中正紀念堂のようにすぐ本館に辿り着けるわけではありません。(その面積は、中正紀念堂のおよそ3倍弱だそうです。)

 

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入口入ってすぐところに、中正紀念堂の自由廣場門と似た巨大な白門がありました。中央には「天下為公」という言葉が描かれています。これは辛亥革命を成功させ、中華民國を建国した孫文が好んで使用していた言葉です。

 

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シーサーっぽい獅子の像が門番として観光客に睨みを利かせています。

 

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階段を上り、ようやく本館の目の前まで辿り着きました。だだっ広い広場には既に多くの観光客が見られます。

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広場から後ろを振り返るとこんな感じ。周囲は山々に囲まれており、台北市内といってもかなり郊外まで来たのだたということが実感できます。あと正面に見えるボロいビル群が何か気になる…。

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本館前で記念撮影をする集団(恐らく同窓会で来ているよう)。故宮博物院は他の観光地に比べて特にツアー客が多かった印象です。ちなみに私は言うまでもなく一人ですが、、いよいよ館内へ入ります。

 

國立故宮博物院見学

 

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中に入り、まずは右手にあるチケットカウンターで入場券を購入します(350NT$=1,355円)。受付の人は日本語が出来る方だったのでやり取りは問題ありませんでした。また、右隣のカウンターでは日本語翻訳のオーディオ機器も貸し出されていましたが(150NT$=555円、パスポートと引換)、ぶっちゃけ無くてもそんなに不便だとは思いませんでした。

 

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オーディオ機器を借りると、受付の人から隣のロッカーに荷物を預けるよう促されたので、預けます。ロッカーは無料で使えました。

 

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そしていよいよ入場します。エントランスには既に列ができていましたが、これでもまだ少ない方なのでしょうか…。

 

 

さて、これから館内の様子を紹介していく前に、まだ故宮博物院自体の説明をしていなかったので、まずはその軽い説明から入りたいと思います。故宮博物院では、殷の時代から清朝までの器物、書画、図書文献といった貴重な文化財が数多く展示されています。その所蔵している数はとにかく膨大で、全てを見て回るには何と8年の歳月が必要ともいわれています。中華文明に関していえば名実ともに世界一のコレクションを誇る世界有数規模の博物館なのです。

本館の構成としては1階から3階まであり、3階は青銅器や玉器、2階は陶磁器や書画、1階は企画展が中心に展示されています。地球の歩き方によると、3階から順に降りて行って見て行く方が良いと書かれてあったので、今回はそれに倣うことにしました。

というわけで、さっそく3階から見て行ったのですが、程なくして私、ある重大な事実に気が付きました。それは………、私がこのような文化財的な物に対しあまり興味を持てないということです。。

う~ん、ここに来て何たる根本的な問題。。もちろんせっかくここまで来たので、最初は頑張って真面目に見て行こうとしたのですが、どうも私にはアンティークなものの価値が伝わらないようで…。解説では「○○の××という造形美が素晴らしい!」みたいなことが説明されているわけですが、文化芸術的感覚を著しく欠いている私にとっては、言うほどその素晴らしさが理解できなかった、というのが正直なところでした。

なので今回は、一応館内は(せっかくここまで来た以上)一通り回り、また写真も色々撮ったんですけど(ちなみに故宮博物院は最近写真撮影が可能になりました)、以降の展示品の紹介はあくまで私が個人的に面白そうに感じた物を適当に紹介していく感じになるということをご承知おきください…。

 

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…さて、気を取り直してまずは館内の様子の紹介からでも行きましょうか。中はこのような感じになっており、この写真では全く人が見えませんが、人気の展示ブースまで行くと途端に人が溢れかえります。

 

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前述しましたが、故宮博物院は個人客よりツアー客の方が圧倒的に多いです。皆さん専門のガイドを付けて解説してもらいながら館内を回っているわけですが、こと故宮博物院に関してはガイドを付けた方が正解だったなー、と後で思いました。なぜなら、私がここの展示物に対しあまり興味を持てなかった要因の一つとして、その物の時代背景がよく分からない、そもそもそれがどれぐらい貴重で価値のあるものなのかもよく分からない、という知識不足があったからです。ちなみに、ツアー客は日本人が一番多かったように感じました。(この台湾旅行で一番日本人に出くわした場所が、故宮博物院でした。。)

 

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この3階のブースには特に人だかりができています。何を隠そうここには故宮博物院二大名宝と言われている玉の工芸品が展示されているのです。それがこちら。

 

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上が翠玉白菜、下が肉形石といいます。共に清の時代に作られ、宮廷内に飾られていた貴重な彫刻品なのです(地球の歩き方より)。

実際に見てみると、確かに精巧に作られており美しい造形をしているのですが、ただ思っていたよりも小さい…。こんな小さいのがこの博物館の中で最も貴重で価値のあるものかと考えると、ちょっと肩透かしを喰らったような気分でした。

う~ん、やっぱり私はサグラダファミリアのようなデカいものでないと魅力を感じられないのでしょうか…。ていうか、清の宮廷に飾られていたものならもっと他に凄いのがあるんじゃないか、という邪推が働いていたということもありますが…。

ただ、後で調べてみたら、翠玉白菜の翠玉ってエメラルドのことらしいじゃないですか。そう聞くと、何だか凄い貴重な物にも思えてきましたが……。私のような阿呆な者には、難しく漢字ではなくカタカナで表記してもらった方がその良さが分かりやすいということですね。。

 

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清の時代の算盤。上も下も玉が一つ多いです。

 

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馬に乗りながら小さくガッツポーズを取る人の像。

私「よしっ、阪神勝ったわ」

 

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馬に乗りながら会心のガッツポーズを決める人の像。

私「やった、巨人も負けたわ!」

 

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こういう陶磁器って日本にも至る所にありません??

 

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長~~~い絵巻物。

 

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ブランコってこんな昔からあったんですね。

 

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GANTZに出てきそうな仏像。

 

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将棋に似たボードゲームもありました。

 

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あとこちらのブースでは、絵画作品に最新鋭のグラフィックテクノロジーが加えられ、例えば上の花の絵は風に揺られているようにゆらゆら動き、下の絵巻物の馬は塗り絵のように自由に色を塗ることができます。何とも未来的な空間に自分はただただ驚くばかりでしたが、同時に故宮博物院が単にアンティークな物を展示するだけでなく、現代技術も駆使して訪れる人を楽しませようとする、その心意気に感心してしまいました。

 

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こちらの作品も、一見何の変哲もないただの絵のように見えますが、実は船がゆらゆらと右から左へ動いています。最新鋭の技術というのは、全く自分の想像以上に進んでいるようです。

 

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結局、興味がないとか言いながら何だかんだ2時間半近くいてしまいました。時刻は11時を回ろうというところで、そろそろ博物院を後にし次の目的地へ向かうことにしました。次に向かう場所は、故宮博物院からMRT淡水信義線へ戻る途中にある芝山公園です。

 

続く