夏の高知旅行1日目① 高知龍馬空港とイオンモール高知
2018年7月13日(金)
翌週の月曜日が海の日ということで、明日から久々の三連休だと学生や社会人たちがそわそわしている中、私は有給を取って一足先に休みに入りました。今日から二泊三日の行程で、ちょっとした国内旅行へ行ことになっていたからです。
今回の行き先は南国・高知県。高知へ行くのは人生で初めてで、四国へ本格的な旅行に行くのも15年ぶりぐらいです。GWに行った台湾旅行からも二ヶ月以上が経ち、ようやくまた一人旅に出られるという旅直前の独特な高揚感に包まれる一方、実は今一つ気持ちが乗り切れていないというところも正直に言うとありました。
なぜなら、この時点で先の台湾旅行のブログ記事が、まだ半分も書けていないという状況だったからです。このブログを始めてからというものの、
「旅の終りは自宅に帰って来るまでではなく、旅の記録を整理してブログに纏めるまでだ」
という固定観念が頭の中で出来てしまっていたので、自分にとって台湾旅行はこのときはまだ終わっていないという心境だったのです。
前の旅がまだ終わっていない(気分)となると、次の旅の計画を考える気持ちにも中々なれませんでした。一応、初日は高知城へ行って、二日目は四万十川へ行って……、というぐらいの大まかなスケジュールは考えていたのですが、前回の台湾旅行に比べたらその準備量は雲泥の差でした。
しかも、二日目に行く予定だった四万十川は、宿泊予定地である高知駅周辺からかなり離れており、特急電車を使うと往復で10,000円近くもかかってしまう…、というのが貧乏性の私にはどうにもネックでした。普通電車を使うにしても、今度は片道3時間近くもかかってしまうし、しかも運賃も往復5,000円以上とそんなに安くはない…。さらに青春18きっぷ(JRの普通電車が乗り放題になる期間限定切符)が、今回の旅程だとギリギリ使えない(夏の18きっぷは7/20からの利用開始)ことになっていたので、ケチって普通電車で行くと凄く損した気分になる…、というのも悩みの種でした。
結局、二日目をどうするかは最後まで決めきれないまま、当日の朝がやって来てしまいました。果たしてこんなアバウトな前準備で本当に旅を楽しめるのでしょうか??
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羽田空港から高知龍馬空港へ
そういう感じで、当日の朝がやって来ました。今回は、行きは羽田空港7:25発の便にしたので、朝4時台には起床し、5時半頃には自宅を出て羽田空港へと向かいました。
予定どおり6時半頃に羽田に到着すると、まずはすぐにチェックインを済ませに行きます。今は自動チェックイン機という便利なものがあるので、わざわざカウンターの列に並ばなくても、機内預りの荷物さえなければ自分で機械を操作して手続きができるので、そちらの方でチェックインを行います。
が、ここで問題が発生。操作を進める中で、予約番号と確認番号という情報を入力する必要があったのですが、事前に保存しておいた「エクスペディアの旅行確認通知」のメールを見てみると、それらの情報が書かれていない……。「え、一体どこにそんな番号が!?」と一人てんやわんやして探してみたのですが、一向に見つからず、いたずらに時間が過ぎて行くだけ…。
確か国内線のチェックインの締切は出発時刻の20~30分前までだったので、今回の場合7時を過ぎてもまだ探している状況だとかなり危うい感じだったのですが、何とか7時前にお目当ての番号の書かれたメールを見つけ出し、ギリギリのところでチェックインを済ませることができました。
いやあ、あと少しのところで飛行機代とホテル代を払い損になるところでしたが、これならはじめから受付カウンターの列の方に並んでいた方がよかったのかもしれません。朝っぱらからあまりにも焦りすぎたために、羽田空港内の写真は全く撮ることができませんでした。
無事飛行機に乗り込むことができ、定刻どおり高知空港へ向けて出発しました。ちなみに、今回の旅で使った航空会社は、行きの便がJAL、帰りの便がANAでした。普段はLCCばかり使い、ANAJALなどには縁のない私ですが、高知空港はJALかANAしか飛んでいないようだったので、致し方なく今回はリッチな便による空の旅です。
東京-高知間は時間にしてわずか一時間半弱で、あっという間に高知空港に到着しました。ちなみに、高知空港は別名「高知龍馬空港」というそうで、どうやらいわゆる「キラキラネーム」の波は、子供の名前だけでなく空港の名前にまで及んでいるようです。
高知空港内は羽田空港程の大きさでは当然なく、特に写真を撮るようなスポットもなかったのですが、せっかくなので空港の名前の一部になった坂本龍馬の銅像をパシャリ。これから高知県による怒濤の坂本龍馬推しが始まるとは、このときはまだ露とも知らず…。
さて、空港を出たら、まずは高知市中心部まで向かわねばなりません。空港から市街部までのアクセスは、空港前のバス停から出るリムジンバスを利用するのが一般的なようだったので、とりあえずちょうどバス停に停まっていたリムジンバスに乗り込みます。外からは「ミーンミーンミ~ン」というセミの鳴き声の大合唱が聞こえてきて、季節はもう夏に入ったのだなあと思いながら、出発までしばらく待ちます。
バスは9時頃、高知駅に向けて出発しました。運賃は720円で、車内は平日日中ということもあってか、ガラガラで非常に快適でした。
高知駅散策
おおよそ30分かけて高知駅前に到着。高知駅の駅舎は中々現代的な外観をしていました。
とりあえずまずは駅周辺を軽く散策してみます。写真は駅南口から、国道32号線を望んだ際の光景です。中央には路面電車の線路が走っており、道路脇には5階建ぐらいの高さのヤシの木が連なっています。これぞまさしく「南国」っていう感じの雰囲気で、もはやこの前行った台湾よりも南国感があるかもしれません。実際、高知県といえば「南国」という二つ名で知られていますが、これって結構言い得て妙だったんだなあ、ということを現地に行って改めて思い知らされました。
『桐島、部活やめるってよ』に出てきたイオンモール高知
またイオンモール高知は、高知駅から徒歩10分程度のところにあり、手軽にロケ地巡りが出来る場所だということもあったので、まずはじめに行ってみることにしたというわけです。途中、最安値50円という激安な自販機を見つけながら、北へ北へと歩いていきます。(ちなみに、激安自販機はこの他の場所でもちらほら見かけたので、高知は自販機に関しては物価がかなり安いようです。)
タイミングよく、開館時刻である10時ちょうどにイオンモール高知に到着しました。とりあえず普通に暑いので、クーラーの効いた建物の中に避難することにします。
さて、実は今日はまだ朝御飯を食べていなかったので、映画のロケ地となった場所に行く前にまず腹ごしらえをしようと、先にフードコートの方へやって来ました。中に入っているお店の種類は、たこ焼きとかラーメンとかマクドナルドとか、フードコートによくあるラインナップだったのですが、今回はその中でも、ちょっと気になったうどん屋さんで注文してみることにしました。
出てきたうどんは、写真のとおり何の変鉄もない見た目のうどんですが、気になったのはこのお店の名前が「“倉敷“うどん」という名前だったということなんですよね。倉敷といえば、この日から一週間程前に発生した西日本豪雨によって、甚大な被害に見舞われた場所です。このときはまだ、行方が分からない方や遺体が発見されていない方々が多くいらっしゃるという状況だったので、少しばかり豪雨の被害について思いを馳せながらうどんを食べました。
食事を済ませたら、いよいよ『桐島、~』のロケ地となった場所へと向かいます。作中の中盤、主人公の前田がクラスメイトのかすみ(橋本愛)と映画館で偶然出会うシーンがあるのですが、そのあとゲームセンター前に立ち寄り少し会話を交わした場所がこちら……、ということだったのですが、いざ現地に行ってみると「あれ?想像してたのと何か違う…」というのが率直な感想でした。
後日改めて映画を見返してみても、見てのとおりゲーセンの壁の装飾や中に入っているゲーム機の配置など、全然違っているということが分かると思います。(ただし、木製のベンチについては、今考えると映画の撮影用に設置されただけのようですが)。
二人がジュースを買った自販機は、現在も映画と同様にゲーセンの左側に設置されていたので、場所自体は多分間違っていないとは思うのですが……。まあ、映画公開から5年以上の月日が経っているので、装飾とか配置が昔と変わっていても何も不思議はないのですが、映画のシーンがそっくりそのまま残っているとばかり思っていた私としては、やはりちょっと釈然としない気持ちでした。
上の階に上がると、二人が映画を観たであろうTOHOシネマズも残ってありました。ちなみに、今回の旅行で映画『桐島、~』の舞台を巡る旅はこれにて以上となります…。他に学校のロケ地となった高知中央高校とかも行ってみようかと思っていたのですが、如何せん今回の旅程が二泊三日と短めであったため、致し方なく断念しました。ちなみに、『桐島、~』は高知を舞台にしたというよりは、日本のよくある地方都市の一つとして高知が選ばれて撮影されていただけに過ぎないので、そこまで高知感が押し出されている作品というわけでもないんですけどね。
イオンでは他に、暇潰し用の本を本屋で買ったり、日除け用の帽子をユニクロで買ったりして、12時頃店を出ました。まあ良い感じに時間を潰せたと思います。
再び高知駅の方へ戻り、駅東側にあったケーズデンキにてスマホ充電用のモバイルバッテリーを買ったりもして(今回持ってくるのを忘れたので)、いよいよこれから本格的な高知観光へと移っていきます。まずは高知のシンボルである高知城へと向かいます。
続く