旅の記録

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夏の高知旅行2日目③ 夜の高知城

仁淀川を巡る旅で疲れ切った私は、ホテルに帰るとまずは即行で爆睡したわけですが、この日は夕飯はおろか昼飯すらろくに食べていなかったので、空腹から夜の8時頃には自然と目が覚めました。これから晩御飯を食べにまた夜の高知市街へと繰り出すわけですが、その前にまず一つ行っておきたい場所がありました。それは夜の高知城です。

 

ライトアップされた高知城天守

前の日の高知城へ行った記事でも少し書きましたが、夜の高知城は『海がきこえる』のラストシーンにて登場しています。高校を卒業して少し大人になった拓やその仲間たちが、ライトアップされた高知城天守を見上げて過ぎ去った高校時代を思い返す、という非常に印象に残るシーンです。

 

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高知城へ向かう途上、高知追手前高校もこのように時計塔がライトアップされていました。何だか普通の県立高校には見られない“センスの良さ“が感じられます。

 

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高知公園の入口手前の交差点まで来ると、ライトアップされた高知城天守が遥か彼方からでもしっかり確認できました。が、実際は写真のように「金色」に光っているわけではありません(本当は白い感じ)。

 

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交差点を渡ると、追手門前もこのように色鮮やかなイルミネーションが催されていました。ただ、こちらの方は常設ではなく、今日がたまたま高知城の夏祭り(夏の夜のお城まつり)の日だったからなようです。

 

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イルミネーションは光の色が目まぐるしく入れ替わり、来ていた子供たちは大はしゃぎしていました。大人が見ても結構綺麗だったので、たまたまですが見ることができて良かったです。

 

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公園の中に入ると一転して辺りは暗く、明かりといえば中心部に聳え立つ天守閣が煌々と光っているぐらいでした。皆その天守に向かって一様に進んでいきます。

 

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本丸へ続く道も所々イルミネイトがされていました。それにしても、写真で見ると金色に輝く天守はかなり異様な感じに見えますが、繰り返しになりますが実際はそんな風には見えてないですからね。

 

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二ノ丸に着くと、広場は夜にも関わらず沢山の人出で賑わっていました。先程も書いたとおり、今日は高知城の夏祭りの日で、二ノ丸や三ノ丸では縁日の屋台が多数出店されていたからです。(そういえば、昨日三ノ丸でお祭りの準備をしているところを見かけましたね。)

 

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二ノ丸から見た高知城天守。本当は自分の目で見えたままの光景をフィルムに収めたかったのですが、、スマホのカメラだと中々難しいですね。

ちなみに『海がきこえる』では、拓がこの夜の高知城を見上げながら、里伽子との想い出を走馬灯のように思い返すのですが……、

 

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ここで興味深いのは、このシーンが「僅か一分足らず」で終わってしまうということなんですよね。そして思い返した想い出も、あまり楽しい感じのものではないのです。これこそが、その他大勢の恋愛物には見られない『海がきこえる』の特質と言えると個人的に思うわけですが、だからこそ拓の最後の言葉である

 「ライトアップで浮かび上がった高知城は、一人で見ても電気の無駄にしか思えなかったけれど、もし里伽子と二人だったらきっと綺麗に見えるに違いなかった…。僕は高校の頃に、里伽子と色んな無駄話をしたかったんだ。里伽子とこんな風にして城を見上げたかったんだ……」

そして、

「あぁ、やっぱり僕は好きなんや……。そう感じていた」 

が凄く心に響く、そんな気がするんですよね。

 

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二ノ丸から三ノ丸を見下ろして、少しぼんやりします。この時私が考えていたのは、高校時代に好きだったあの子の想い出ではなく、「晩飯どうしようかなー」というまあたわいもないことだったのですが、地元が高知でもなんでもない人間にとっては、拓のようなノスタルジックな考えには中々浸れなかったですね。

 

帯屋町の土曜市をうろつく

 

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結局、地元の子供たちの間に混じって屋台で飯を食べるという行為は何となく気が引け、また今日は特別に夜の天守にも上れたのですが、それも昨日上ったしいいか、ということで夏祭りでは特に何もすることなく、公園を出ました。

ご飯の方は、昨日と同じようにまた帯屋町の方で適当なお店に入るかな、と思っていたのですが、いざ帯屋町に行ってみると、このように昨日とは打って変わって大混雑していました。どうやら今日は土曜日ということで、土曜市が開かれているみたいです(ただし、後で調べてみると、土曜といっても6月末~7月にかけての土曜限定のようですが)。アーケードの中央には、こちらもかき氷やフランクフルトといったお祭りの屋台がずらーっと並んでおり、ここでも十分買い食いができそうな感じでした。

 

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…が、屋台はどこも物凄い行列が出来ていて、空いているところを探して歩いている内に何だか疲れてしまい、結局アーケード沿いにあったコンビニで食料を買い込んでホテルで済ませてしまいました。……本当に私は食に関しては適当だなとつくづく思ったわけですが、こんな感じで高知旅行の2日目は終了です。

 

3日目へ続く