旅の記録

旅ブログです。

20180526 関東インカレとラーメン二郎

5月の最終土曜日のこの日、友人と陸上の関東インカレを見に行ってきました。

関東インカレといえば、関東学生陸上界では箱根駅伝と並ぶ二大ビッグイベントとして古くから有名な大会です。といっても、所詮はトラック&フィールドの大会のため、世間の注目度は箱根駅伝と比べると天と地ほどの差がありますが…。それでも、独特の応援合戦や総じてレベルの高い競技パフォーマンスなど、関カレならではの魅力があるので、個人的には結構好きな大会の一つです。

 

関東インカレ

 

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大会の会場は、かつては国立、国立の改修工事が始まってからは主に日産スタジアムが使われてきたのですが、今年は日産が確保できなかったのか、神奈川県相模原市にある相模原ギオンスタジアムでの開催でした。

というわけで午前9時25分頃、小田急相模大野駅に到着しました。どうでもいいですけど、相模原市に来るのは何気に初めてです。

 

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相模大野駅からギオンスタジアムまでのアクセスについては、この関東学連のHPに載っていたアクセス案内によると、バスを使えば20分、徒歩なら10分とのことでした。…冷静に考えれば、バスよりも徒歩の方が時間が早いとは何かがおかしかったのですが、この時は何故かあまり深く考えることなく、当然のように時間も金もかからない徒歩でスタジアムへ向かうことにしました。

……ところが、本当に徒歩10分で着くのなら5分も歩けばそれらしい景色が広がってきそうなものなのですが、どうもスタジアムが近くにありそうな雰囲気ではありません。「これは何かがおかしいぞ」とようやくここで感づき、経路を確かめるために信頼のGoogleマップを開いて改めて確認してみたところ、驚愕の事実が発覚しました。

 

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この案内、「バスなら20分」「徒歩なら10分」という意味ではありませんでした。

「バスで20分、“さらに“徒歩で10分(計30分)」

という意味だったのです!

「いやいや、この書き方ならどう考えてもバスを使う場合と徒歩の場合とで分けて書いてあると思うやろ!」と思わず突っ込んでしまったのですが、時既に遅し。集合時間の9時50分にはとてもじゃないが間に合いそうになかったので、仕方なく途中のバス停からバスに乗って遅れて行くことにしました。

 

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しかしその後も、乗り込もうとしたバス停がGoogleマップに表示されていた場所に存在せず、どこにあるのか探している間に乗る予定だったバスが横を通り過ぎて行くなど(仕方なく走って追いかけたら奇跡的に次のバス停で間に合いました)、ハプニングの連続となりましたが、何とか10時過ぎに相模原ギオンスタジアムに到着しました。ちなみに友人の方も、関東学連のHPにまんまと引っ掛かったようで、結局着いたのは自分と同じぐらいの時間でした。

 

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ただでさえ遅れていたので、急いでスタジアムの中に入り、ホームストレートの最前列の席を確保します。ちなみにギオンスタジアムに入るのも今回が当然初めてだったのですが、規模は国立や日産に比べてかなり小さく、正直関東インカレという一大イベントを行うにはちょっと寂しい感が否めませんでした。これでは普通の対校戦とそう変わらない雰囲気です。

 

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が、出場する選手のレベル自体は例年と変わらないわけで、高いパフォーマンスを見られるという意味ではやはり十分面白かったですね。さて、到着してからしばらくすると、800mの競技がスタートしました。個人的に本日一番注目していたのが、男子1部の800mです。東海大学に館澤という選手がいるのですが、彼が今回800mに参戦するということで、一体どんな走りを見せてくれるのだろうと前々から気になっていたのです。

ここで館澤選手のことを知らない人のために軽く説明しておくと、館澤選手は昨年の1500mで関東インカレ1部と日本選手権に優勝しており(関カレについては前の日も優勝し二連覇を達成)、一方で今年の箱根駅伝では区間2位の成績でも走るなど、中距離種目から長い距離まで走れるマルチなランナーとして現在注目を集めています。

そんな館澤選手が今回800mにも出場するということで、個人的には結構な驚きでした。なぜなら、800mと1500mは同じ中距離種目に分類されるといっても、競技レベルが上がるにつれて両種目を兼ねる選手は徐々に少なくなっていき、特に日本の男子の場合は1500mは5000m以上も走れるけどスピードにも秀でた長距離ランナー、800mはこれ一本に特化したランナーと、ほとんど棲み分けがなされているので、1500mの選手が800mにも出場するというのはあまり見られないからです。しかも館澤選手は、今大会ハーフマラソンの出場資格もあるくらい持久力に優れたランナーでもあるので、そんな選手が800mに参戦するするということはほとんど異例といっていいことなのです。(かつて日大のダニエルという選手が800mに参戦したこともありましたけど、あれは留学生の選手でしたからね…。ちなみにそのときのダニエル選手は、1500m,5000m,10000mのタイトルに加えて800mの優勝も掻っ攫い、見事四冠を達成するという離れ業を成し遂げています。しかもそのとき800mで抑えたのが、後に800mの日本記録を更新しオリンピックにも出場した横田真人選手だったという。。)

 

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館澤選手は予選1組にさっそく登場してきました。レースは一周目、日体大の選手が大きくリードしますが、館澤選手も2位集団を引っ張る積極的な走りを見せています。

 

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ラストの直線に入り、2位集団も大きく別れてきました。館澤選手は早稲田の選手に先着を許したものの、予選通過ラインである3着をしっかり確保。1分50秒98で見事予選を突破しました。が、終わった直後かなり疲れた様子を見せていたのが個人的に少し気になりました。800mは長距離選手にとっては距離が短いといっても、長距離種目とはまた違った独特な疲労感(主に筋肉への疲労)があるので、慣れていない選手にとっては走り終わった後かなりきつく感じるはずです。次の準決勝は同日午後3時55分開始予定だったのですが、果たしてそれまでに万全な状態に立て直せるのか、注目が集まるところです。

その後の競技の模様としては、2組以降は早稲田の西久保選手や中大の田母神選手といった有力選手が順当に準決勝に駒を進めていました。そして800mの予選が終わったところで、時刻は12時頃とちょうどお昼時になり、昼御飯を食べに行こうということで一端席を外すことにしました。

 

ラーメン二郎相模大野店

 

さて、相模原まで来て昼御飯を食べるといったら、個人的に行くところは決まっていました。相模原のグルメといったら、

ラーメン二郎相模大野店

で決まりでしょう。東京で男子大学生をやっていたら3人に一人は嵌まるとか嵌まらないとかいうラーメン二郎。ご多分に漏れず私も学生時代はちょくちょく二郎に足を運んでいました。が、社会人になってからは近くに二郎の店がないという環境もあって、めっきり足が遠のいていました。しかし今回は、久々に二郎に行く口実ができた絶好のチャンス。さらに相模大野店はまだ行ったことのない店でもあったので、これはもう行くしかないと、迷うことなくバスに乗り込んでまずは相模大野駅まで一端戻りました。

駅に到着し、そこから歩いて10分程のところに相模大野店はありました。到着すると、何と店外まで列が並んでいない!二郎といえばどの店も行列ができているのがデフォなので、お昼時でかつ土曜という条件なのに並ばなくていいというのはかなりラッキーでした。

中に入り、さっそく券売機で食券を購入します。今回は久しぶりということもあったので手堅く「小」で。ちなみに二郎ではサイズが基本「小」と「大」の二種類しかないので、「小」といっても一般的な店では「並盛」に当たることになります。(量少な目の「プチ」というサイズを置いてある店もたまにあります。)

あとはカウンターで食券を渡して待つだけですが、ここから出てくるのに20分ぐらいかかりました。が、その辺はいつものことなのであまり焦ることはありません。コールの方は「ニンニク、野菜、アブラ」と唱えたいのを我慢して「ニンニク、アブラ」にしました。

 

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で、登場。久しぶりの二郎とのご対面ということなので、少々感慨深さを感じながらさっそく一口目をいただきます。

「うん、旨い!」

二郎を食べていると、何というか、今物凄く体に悪いものを食べているという背徳感が良いですね。そして何よりアブラ。あれを食べると吐きそうになるぐらい気持ち悪くなるんですけど、同時に旨味成分を濃厚に感じるところが個人的に堪らなく好きです。(なので私はコールで必ずアブラを頼むようにしています。)

………が、そのような幸せな感情に浸れるのも最初だけの話。お腹が膨れてくると、その後はただただ目の前の物体を胃袋に流し込むだけの作業に変質し、

「どうして自分はこんなものを頼んでしまったんだろう」

「もう当分二郎はいいや」

という後悔の念に苛まれるのもお決まりです。(でも、それから一週間ぐらいしたら、不思議とまた二郎を食べたい気分になってくるのが、ラーメン二郎の恐ろしいところでもあります。)

結局、後半はもはや自分自身との戦いのような様相を呈していたのですが、何とか無事完食することはできました。しかし、もしコールで野菜を頼んでいたらかなり危ないところだったので(ちなみに頼むと野菜が山盛りになって出てきます)、最近胃袋がかなり小さくなってきた自分としては、もう二郎からは足を洗う時期なのかもしれません。(何せ最近は、普通のラーメン屋の並盛だけでもお腹一杯になりますからね…。)

一緒に食べた友人の方もお腹一杯になっていたので、二人ともあまりの怠さからそのまま相模大野駅から帰ってしまおうかと考えたりもしたのですが、せっかくここまで来たからということで何とか再びギオンスタジアムまで戻ることにしました。そういえば、相模大野店は店長がかなり癖のある人であるということで結構有名だったのですが、今回に関してはそんなことを感じることは全くなかったですね(「ラーメン以外の店内撮影禁止」の貼り紙が至る所に貼ってあったのはちょっと気になりましたが…)。味や量などについても、まあ標準的な二郎といった感じでした(二郎は店舗によって味や量、値段、麺の太さ、トッピングの種類などが微妙に違っています)。

 

再び関東インカレ

 

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スタジアムに戻り、中に入ると前の方の席はもう一杯だったので、ホームストレート最上段の席に移りました。が、そこからスマホで写真を撮るとどうしてもズームアップに限界が来ますね…。定刻どおり男子1部800mの準決勝がスタートしたので写真を撮ってみたのですが、どうしても上のような写真が限界でした…。

さて、準決勝1組は予選で注目していた館澤選手が登場したのですが、やはり予選の疲れがかなり響いたのか、準決勝のレースは予選より2秒近くタイムを落とし、組7着で準決勝敗退という結果に終わりました。やはりいくら1500mのチャンピオンといっても、元は長距離の選手が800mでも戦うというのは難しいということですね。(一方で、ダニエル選手がどれだけ化け物だったということかも…。)

 

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800mの後は3000mscの決勝が行われ、先に行われた男子2部では神奈川大の荻野選手が3連覇を達成していました。

 

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そしてお次は男子1部。東海大から2名の選手が出場するということで、インカレ名物の東海レンジャーも盛り上がりを見せています。

 

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レースがスタートし、序盤から東海大の阪口選手が積極的に集団を引っ張ります。もう一人の東海大の選手である三上選手は後方待機。実は私は東海大学の長距離ブロックのファンであるので、心の中でひっそり二人のことを応援していました。

 

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が、残念ながら東海大勢は最後の一周で法政大の青木選手にトップを奪われ、結果は三上選手が3位、阪口選手は4位に終わりました。しかし、総合得点は二人で計11点獲得できたわけですから、チームには十分貢献できたのではないでしょうか。

3000mscの決勝を見終わったところで、個人的な見所はここまでかなということで、ギオンスタジアムを後にすることにしました。それにしても、インカレを見ると自分も頑張ろうという気に凄くさせてくれます。最近はランニングはおろか筋トレもほとんどやっていなかったので、そろそろ再開しようかなと帰りの電車の中で色々考えを巡らせたのでした。