20180421 国立国会図書館
土曜日の晴れた日。東京の最高気温は26℃まで上がり夏日と、もう小春日和とは言えない季節になってきた今日この頃。
この日は調べものをしに、国立国会図書館まで行ってきました。
国立国会図書館とは
周囲は国会議事堂や最高裁判所に囲まれており、非常に物々しい雰囲気が感じられる所にあります。
私がこの日、わざわざ国会図書館まで足を運んだ理由はずばり、国会図書館の蔵書数にあります。
国会図書館には、日本で発行された全ての出版物が保管されています。
………というのは建前で、実際には本当に“全て“というわけではないのですが。
しかし、「国会図書館にさえ無ければ諦めるしかない」というぐらい“ほぼ全て“の出版物は揃っています。
日本最大規模の図書館であり、調べものをする上での最後の砦と言える存在であるのは間違いないところです。
今回もやはり、かなりマニアックな調べものをしようと思い立ったということで、国会図書館までわざわざ足を運ぶことになったという次第です。
国会図書館へのアクセス
国会図書館へは複数の駅からのアクセスが可能ですが、今回は永田町駅で降りて向かいました。
永田町駅は国会図書館へのアクセスが最も近い駅ですが、地下鉄半蔵門線・南北線・有楽町線と3本もの路線が交わっていることから、非常に構内が広いです。
国会図書館に最も近いと言っても、本当に近いのは1・2番出口から出た場合であって、反対の出口から出た場合は国会議事堂前駅から向かった方が早いぐらいなので、 その辺は注意する必要があります。
2番出口から出て、左手すぐの交差点の様子です。写真右奥にあるのが国会議事堂、国会図書館は左奥の方にあります。
信号待ちを喰らいましたが、それでも4分ほどで国会図書館の前まで到着しました。
国会図書館の利用法①
国会図書館の利用法は、通常の図書館のそれとはかなり勝手が違うので、その辺についても書いておきます。
まず、普通の図書館は誰でも入館が可能ですが、国会図書館の場合は始めに専用のカードを作る必要があります。
図書館カードというものは、通常本を借りるときに初めて必要となるものですが、国会図書館では入場のときから必要です。(一応、カードがなくても入場だけはできるようですが、その場合も毎回申請が必要です。)
カードを作成するには、上の写真でいう左側の本館ではなく、入って右奥にある新館の利用者受付カウンターにて申請を行います。申請には本人確認書類が必要で、また18歳未満は作成できません。
私は既にカードを持っているので、新館には寄らずそのまま本館の中へ入りました。
中へ入ったら、まずコインロッカーに荷物を預けます。(コインロッカーを使うには100円が必要ですが、最後に戻ってくる仕様です。)
そして、備え付けの透明のビニール袋に館内に持ち込む物を入れます。袋に入らないものは基本持ち込み不可と思ってください。
この作業が国会図書館特有でかなり面倒臭いのですが、ルールなので仕方ありません。
袋に詰めたら、センサーにカードをかざしてゲートを通り、中に入ります。
中に入ったら、通常の図書館なら真っ先に本棚へと向かうところですが、国会図書館の場合は真っ先に備え付けのパソコンへ向かいます。
そもそも、国会図書館には本棚というものがほとんどありません。
これは国会図書館と一般の図書館との最大の違いと言えるものですが、国会図書館に収納されている書籍はほとんどが閉架されています。
なので、利用者は利用したい書籍をパソコンで申請し、職員に書架から持ってきてもらわなければなりません。
持ってきてもらう間には当然タイムラグが生じるので(30分ぐらい)、私はその間に食堂で昼食をとるようにしています。
ちなみに今回は、新聞の縮刷版を読みたくて来たのですが、縮刷版は国会図書館では数少ない開架されている書籍だったので、別にタイムラグが生じるわけではなかったのですが、昼飯時だったのでいつもの例に倣って食堂へ行ってきました(笑)
国会図書館の食堂
国会図書館の食堂は6階にあり、同じフロアには売店もあります。
食堂は券売機で先にお金を払うシステムで、メニューは普通の定食からカレー、ラーメン、うどん、そば、と色々ありますが、まあよくある食堂ですね。
値段はめちゃくちゃ安いわけでもなく、高いわけでもなく。味もまあ普通といった感じです。
今回は名前にそそられて図書館カレーなるものを頼んでみました。
図書館カレー………、その実態は松屋でいう牛合いがけカレーでした。お値段は570円。
お味の方は……、ルーの方は「これぞカレーライス」という感じのどろっとしていて、個人的に好みだったのですが、牛肉の方はやっぱり牛丼屋の牛肉に軍配が上がるかな、といった感じでした。
ちなみに、ここの食堂で最もコスパが良いと思われる日替り定食は、やはり人気があってかなり早い段階で売り切れるので、日替り定食が食べたい方は11時台には食堂に向かわれることをおすすめします。
国会図書館の利用法②
腹ごしらえが済んだので、利用法その②に移ります。
通常は、パソコンで申請した30分後ぐらいにカウンターへ書籍を受け取りに行くのですが、図書と雑誌はカウンターが全く別(図書は本館2階で、雑誌は新館2階)なので注意してください。
私は新聞を利用したいので、新館4階にある新聞資料室へ向かいました。
新聞資料室では、縮刷版以外にも様々な形で新聞が保管(電子データもあり)されているようでしたが、今回は縮刷版の方が使いやすそうだったので縮刷版を利用しました。
縮刷版は資料室奥に開架されています。
ようやく資料にたどり着き、のんびり調べものをしていたのですが、そのうちにのんびりする程の時間がないことに気が付きます。
私は最終的に必要なページを複写して持って帰るつもりだったのですが、複写できるのは閉館時刻の1時間前までです。
(***国会図書館に収納されている資料は全て借りることができません!断片的に複写して持って帰ることのみ可能です。***)
この日は土曜日で、閉館は普段よりも早い午後5時までだったので、複写するには午後4時までに手続きを終わらせておかないといけません。
複写については、これもまた自分で勝手にコピーできるものではなく、職員に申請してコピーしてもらう必要があります。
申請の手続きの流れとしては、
パソコンで資料のバーコードを読み取り申請書を発行
→申請書に複写したいページを記入
→複写したいページにふせんを挟む
→ふせんを挟んだ状態の資料と申請書をカウンターに持っていく
という手順なのですが、これがそう簡単に終わるものではありません。(ついでに料金も結構高い。)
まずカウンターが受取カウンターのある2階ではなく1階にあるので、そこから注意する必要があります。(ただし、新聞資料室については同じエリアにありましたが。)
結局、この日は複写したいページを全て申請することができず、1/3ぐらいしか複写できないという誠に中途半端な形で終わってしまいました。
これは近い内にまた行くことになると思いますが、こんな二度手間を踏むことがないよう皆さんは早め早めの複写手続きを行うようにしてください。
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追記
4/24(水)に再訪しました。
前回は縮刷版で調べてからコピーを取りましたが、今回は備え付けのパソコンから印刷申請するやり方でやってみました。新聞のように電子データとして保管されている場合は、パソコンから該当するページを表示し、印刷ボタンを押すだけで申請することができます。
ただし、最終的な申請と受け取りのカウンターは1階になるので、移動が少々面倒ですが、それでもコピーするために煩雑な手続きを取るよりかは明らかに楽でした。
国会図書館のノマドスペースとしての魅力
最後に、国会図書館のノマドスペースとしての魅力について言及して、今回の記事を終えたいと思います。
今回は新聞の縮刷版を読んで複写しただけで終わったので、ノマドスペースとして利用したわけではありませんが、国会図書館はノマドスペースとして利用した場合、最高の環境が揃っていると個人的に思っています。
まずはじめに、資料を調べたい場合は国会図書館にいれば“ほぼ全て“の出版物をその場で調べることができるので、これを超える環境は当然のことながら他にありません。
また、作業スペースも広大に用意されており、図書館なので周りも静かで集中しやすいです。
さらにWi-Fiも完備されており、電源も多数あります。
あとは、国会図書館はかなり物々しい雰囲気が漂っており、とても隠れて飲食できるような感じではないので、一心不乱に作業に打ち込めるというところも個人的には良いです(笑)
振り返ると、私がノマドスペースとして最大限国会図書館を利用していたのが、卒論を執筆しているときでした。
そのときは、卒論執筆に必要な資料が国会図書館にしか無いという理由で毎日のように通っていたのですが、お陰で家でやるよりも大分集中して取り組めたことで、何とかギリギリ卒論を提出することができました。
ちなみに、執筆期間は何とたったの二週間……。
クソ文系大学生よろしくな卒論執筆となったわけですが、それでも一応完成に持ち込めたのは、国会図書館という環境が整っておりまた集中できるノマドスペースに毎日通っていたからだと思っています。
なので、私は個人的に国会図書館には思い入れがあるんですよね(笑) 大学生活最後の苦しみを味わった場所という意味で……。
現在は、当時のような差し迫った状況に置かれているわけではないので、わざわざノマドワーク(=ブログ執筆)のためだけに行くことはありませんが、せっかく東京近郊に住んでいるわけですし、今後もブログのネタ収集のためにちょくちょくお世話になろうかと思っています。